花枝自短長(かしおのずからたんちょう)
違いを認めて
この「禅語より」の美しく生きる、は今回までです。次回からは「自分を見抜く」を記載します。
同じ地球にいながら、同じ太陽にてらされながら、キリストに祈る人、アラーの神を仰ぐ人、念仏を唱える人、そして座禅を組む人。いろいろな人が居てこそ地球は、バランスを保ち、豊かに調和しているのです。それこそが禅語でいう、「花枝自ら短長」です。同じ樹でありながら花の枝には短いもの、長いものもある。それぞれの枝に違いがあるからこそ全体の姿が美しく整い、バランスがとれる。この自然の摂理は、人がそれぞれに、個性を持って生きていいことを教えてくれます。地球の全員が同じだったらどんなに恐ろしくつまらないか、歴史が証明いています。