善を進める
「人生、一生懸命生きれば、それで十分ではないでしょうか。一日一日を充実して生きていく人は幸せです。金銭や地位の問題ではありません。日本は金持ちになり、驕り高ぶっているように、世界の人々から見られはじめている。インドで貧困の人々の苦しみを、自分の事として生きているマザー・テレサ尼は、日本人の援助の仕方について、批判している。貧しい者同士が、その苦しい人生をいたわりあい、分かち合うのが布施の心です。布施は心の問題なのです。布施の心は、相手の苦しみや悲しみを、分かち合うところから起こってくる。
自分だけが、リッチマンになれば、幸せがやって来るのではないかと、日本人は敗戦のどん底から勤勉一筋でやってきたが、ここで、布施の心を取り戻し、まわりの人々の苦しみ悲しみを分かち合える「柔和質直の心」を燃やして、万人の幸せのために、「不借身命」
(ふしゃくしんみょう)の生活へチャンネルを切り替える必要があるのではないか?
と記されています・