「法華経」こそ宝
人生の一流を目指して「法華経」の心を実践する
安楽行品は「法華経」の重要さを特に強調しているのです。
「法華経」は、人々のこの世の迷いを根本から払ってくれる大光明なのである。
「日々安易に過ごすのではなく、心を安らかに、そして寛容の心をもてるよう、自らを鍛えることだ。他人の心がわからないようでは、一流人とはいえない。自分の気持ちをわかってもらおうとする前に、相手の立場を理解しようとする心を持つことだ。それができるかどうかで、一流か三流かが決まる。そこに人間の品があらわれる。
人生を生きていくうえで、何に一つ指針らしいものもなく、無日的にその日その日を過ごしてゆくのも良いし、人生で成就すべき目標をもち、それを「願」として、一心不乱にその実現のために精進するのも良い。人生はその人のもので、どちらがより優れているかと言われると、軍配はあげにくいものだ。どうせ生きるなら、人生に一つの大きな目標を持つべきではないだろうか。その方が努力をしやすくなるし、精進努力が結集できる。
「一切衆生に於いて大悲の想を起こし、諸の如来に於いて慈父の想を起こし、諸の菩薩に於いて大師の想を起」して一日一日を力強く生きていけるなら、その人生は平安・安楽で充実したものになるのである。以上が安楽行品の言わんとするところです。