仏教思想の根源
化城喩品でまた、仏教の根源のお話です。つまり「法は一味で、たとい十六に分かれても、法そのものには変わりない」十六とは、如来が十六人の子供たちが、父の如来に「法を説きたまえ」とせがんだ子供。
仏教の根源は「四諦・八正道・十二因縁」の三項目--------永遠の真理。
「四諦」は、苦諦・集諦・滅諦・道諦の四つの基本的な真理(諦)です。
「苦諦」は、現実に人生は、苦という以外に言いようのないという真理。
「集諦」は、その苦の原因は煩悩と執着にあたるとする真理。
「滅諦」は、「苦諦」は、不可抗力な存在ではなく必ずコントロールできるとする真理。
「道諦」は、苦悩をコントロールする実践方法についての真理です。
「八正道」は、「正道」というのは、因縁の真理(因果律・因果法)に合うのを(聖)、
背くのを邪(悪)とする意味合いです。
「正見」は、正しい見解、因縁の理に基づく見方、
「正思」は、正しい思索、
「正語」は、正しい言葉で語る。
「正業」は、正しい行為をする。
「正命」は、正しい生活。
「正精進」は、正しい励み。
「正念」は、正しく心に想念する。
「正定」は、正しく心身を安定する。という意味です。
以上の八正道は、相互に原因となり結果となって関連しあっているので、一つ一つの単独の実践に止まるものではありません。たとえば、正しく真理を見る「正見」の目が開くにつれて、自然にものごとを正しく思惟するようになります。すると、正しく語り、正しく行動するようになるでしょう。