2024-11-09
絶えまなき向上心のすすめ
小成に甘んずることなく、より大きな目標に達するために
「三草二木の喩」につづく「化城の喩」は、衆生の功利的な信仰を、永遠の真理を求める大きな信心に導こうーーとの願いを示すもので、釈尊自身がキャラバンの隊長として、金儲けを目論むたくさんの隊員を連れて、旅に出ることから始まります。
その目指すところは、人間完成への道、すなわち仏道を歩むのに、行先は長いし、時には険しい路にも出会わなければならない。目的を達するため、よき教えを聞いて、よく困難に耐えるようにーーーというものです。これも喩話(たとえばなし)でキャラバン隊の人達は我々のことです。