信解品第四より

幼い頃父の家を出て、五十年も諸国を放浪している貧しい男がいた。父は、一人しかいない幼い子を探し続けたものの、どうしても見つからず、自分もある町にとどまり、成功して大きな財産を築いていた。そんなある日、貧乏のどん底にあえぐその男が、父の屋敷とも知らず、雇ってもらおうと門の前まできたものの、あまりの豪華さに圧倒されて、走り去る。父は、「息子にちがいない」と思いその男を屋敷へつれてこさせた。使用人を使って「便所やドブの掃除を一緒にやらないか」ともちかけて、安心して働かせ、息子を観察しずける。
二十年も働いていると、男は本来の素直な心を取り戻してきた。父は、病気になると、蔵の管理を息子にまかせ、臨終が近づくと、親戚一同を集め、初めて、父子の名乗りをあげ、全財産を息子にゆずり渡すのである。大長者の父は
仏であり放浪する息子は衆生なのだ。 息子は自分が仏の子であり、仏性をそなえていることを知らずにさまよい歩いている衆生を、仏は、その卑屈な心を自然に温かく導いて、自己の本質に目覚めさせ、その尊さに気づかさせるのである。「信解品」の魅力は実に大きい。
困っている時にこそ手をさしのべるのが慈悲なのだ。人々は、人生の大切な時間を、やたらと自分の欲望のままに、無意味なことに消費していないだろうか。と記されています。

 

 

 

お問合せ・ご相談 

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
090-8846-4589

担当者:ライフアドバイザー
あかおぎ ひろし

人は誰も幸せになるために生まれてきたのです。
自分や家族のいろいろなお悩みの相談を受けています。
汝、悩むことなかれ。どんな人でも悩みの無い人は居ません。
早く心と気持ちを軽くして、前を向いて生きて行きましょう。
多くの方が心と気持ちを軽くして幸せになっています。
どんなことでもご一報ください、無料で相談させて頂いています。