2024-08-29
比喩(ひゆ)
法華経の教えの中に「比喩」と言われる事が多く見られます。「比喩」とは、たとえ話の事です。全てお話の中身は現世に置き換えて読むことです。釈迦は相手に合わせて譬話(たとえ)話で教えを説いて理解をさせてのです。比喩の説法の多い所がこの法華経です。又、比喩の特徴は、”考える間‘‘のあることです。お経は文字の意味だけで理解するのは、普通の散文を解釈する方法で、詩を味わう態度ではないから、感得の度合いがどうしても浅くなるわけです。法華経を学ぶ人は、歌人岡本かの子さんの言葉に「象徴詩に向かうつもりで取り組みなさい」との助言をしています。