真実と事実
令和6年8月27日(火)赤口 猛暑日 四緑木星中宮日 みづのと い
「真実」と「事実」の意図。
「事実」とは、「事柄」です。花が咲いたり鳥が鳴いたりする目前の現象、事柄のことです。「真実」とは、世間の通念では、嘘でない本当のことですが、仏教用語では、さらに「真理がありのままに、隠すことなく事実にあらわれている」と言う深い意味になります。「真実とは、事実の奥にひそむ真理」となります。
リンゴが樹枝から地に落ちる現象は、誰の目にも見える「事実」です。この事実の奥に万有引力の法則(真理)がひそんでいると理解するのが「事実」を知る一例です。事実は目に見えても、心理は目に見えません。しかし、詩的な心をもってすれば、目に見えるリンの落下に、目に見えない引力を見ると表現できましょう。