2023-06-07
自灯明(じとうみょう)
依頼心を捨てなさい。
禅語に自灯明という言葉があります。我々は、頼りにする人がいなくなっても生きてゆかねばなりません。今まで頼りにしていた光がなくなったら、どうやって生きていけばいいのでしょう。そんな時禅語では「自分が灯明」だと言う事に気付きなさい。と言います。これと対句なって「法灯明」という言葉があります。「仏の教えがともしび」仏の光は足元を照らす光になり、迷い悩む闇で道を照らしてくれます。「法灯明」を頼りに進むうち、自分自身が「自灯明」となっていくのです。
あなたが進む道を照らしてくれるのは、消えることなくあなたの前に現れている羅針盤としての仏の教え。そして、その光をまとったあなた自身なのです。