前回より続き
*無色声香味触法 ない物を見、ない音を聴く・・・・・・。
では、眼がありさえすれば見えるのでしょうか? ないものは見えない。すなわち、眼で見る対象があるから見えるのであって、そういった対象は、すべて形あるものですから,それを「色」と言います。「色」とは「形」ととらえてください。
同じように他の五つの感覚器官についても、耳の対象としては音や声、鼻の対象としては匂い(香)、舌の対象としては味(味)、皮膚の対象としては接触感(触)、そして心の対象としては法、ということになります。これら六つの対象を「六境」と言います。
心の働きは極めて複雑です。現在の時点で、思い出したり、未来のことを想像したり、ここに存在しないはずの物や音や香りや味や接触感を感じることさえ出来ないわけではない。
このように考えると、必ずしも物が無くても見ることができるし、ない音を聴くこともできるわけですから、見る対象が無ければ見えない、とするのは、迷いの世界に於ける相対 的な見方であるといった考え方もできる。そこで「無色声香味触法」となります。
難しいですね、ムムム・・・。