「般若心経」は般若経の真髄と言われています。

玄奘三蔵が天竺から持ち帰った仏教経典群は、数ある仏教経典の中では「般若部」と言われる経典群が主でした。普通は“お経”というと、仏教聖典総てを含めたものと理解しがちですが、もともと仏教聖典には「経・律・論」と三種類あったそうです。

(きょう)=仏教の開祖である釈迦の教え。

(りつ) =僧が守るべき社会生活上の掟。

(ろん) =釈迦の教えに対する解釈や注釈。

以上の三つで、これをまとめて「三蔵経」とか「大蔵経」「一切経」とよんで、その数は五千部を超えると言われるほど多いそうです。

仏教は、紀元前五世紀ごろ、釈迦を開祖として出来た宗教ですが、これらの経典については、すべてのものが一度に出来たものではなく、数百年もかかって徐々に現在の形にまとめられてきたといいます。紀元前後ごろになり、仏教の中にも大きく二つの流れが出てきて、それまでの仏教の立場は、どちらかと言うと出家したお坊さん中心のものであった、教義にも消極的・虚無的な解釈をしていたのです。これらを小乗仏教と名づけて批判するという形で大乗仏教がおこったのです。

その中で最初の大乗経典として出来たのが「般若経」で、そして、それを初めて中国語に訳したのが玄奘三蔵だったというわけです。「般若経」は、それ自体、膨大な経典群でしたが、それらの精髄を取り出し、まとめたのが「般若心経」なのだそうです。

経典は、古代インドの雅語であるサンスクリット語(梵語ともよばれる)と、一種俗語のパーリ語でした。そしてパーリ語の聖典が、インドから南方にある国々に伝えられて上座仏教(小乗仏教)の聖典となったのです。一方、梵語の聖典は大乗仏教、北方仏教の聖典とされ、これらは、主にインドより北の方へ、中国語やチベット語をはじめ、さまざまな国の言葉に翻訳されて、広められたと言います。

こうして、梵語から中国語に翻訳されて日本に伝えられたのが「般若心経」なのです。

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