禅語 その5

 *知足(たるをしる) 欲しがることをやめてみる 〔遺教経〕

「足るを知る」京都・竜安寺の「吾唯足知(われただたるをしる)」と書か

たつくばい が有名でしょう。

私達は欲望を無限にふくらましてはならない。これで充分、つまり「ごち

そうさま」と言える心のゆとりを持たねばならない。「吾唯知足」は、釈尊

が説かれた教えである。

「足ることを知る人は、心は穏やかであり、足ることを知らない人は」心は

いつも乱れている」と言われる。

心の平安を求めるのであれば、「吾唯知足」を是非とも理解しなければな

らない。

具体的には、「ごちそうさま」「もう充分」「もう結構です」の心であろう。食事

などでお腹がふくらんだら言えるが、欲しかったものが目の前に山積みに

なったとき、はたして可能かなとも思う。

「吾唯知足」は現代の日本人が理解出来にくい言葉である。理解出来にく

いがゆえに、耳を傾けなければならない。

「貧しい人」とは何も持ってない人ではなく、多くを持ちながら、まだまだ欲

しい、と満足できない人のことです。

足るを知り強欲にならないことが大切です。問題や悩みの根本は「欲」で

す。誰もが欲のない人はいませんが、自分の器に合った欲で満足するべ

きでしょう。

それには先ず、自分をよく見つめることです。相談者の中にも足るを知ら

ない人が結構いらっしゃいます。

「知足」いい言葉ですね。

千利休(せんのりきゅう)は、茶道の心得として、「家は漏らぬほど、食事

は飢えぬほどにて足る事也」と述べました。必要な分を必要なだけ用意

し、茶を点ててまず仏に供え、人に差しあげ、施し、最後に自分もいただ

く「利他」の精神がそのまま自分の幸せであるという。

「自利利他」の心が大切です。

人生を生きることも、商売をするにしても、役人でも、国家でも、すべての

人間が我欲を張らずに「自利利他」の精神で行っていけば争いや、問題

も起こさずにすむのでしょう。

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あかおぎ ひろし

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