水戸のご老公、徳川光圀の言葉に初めて触れました。
水戸に生まれ育ちしていて、今まで知らなかった事がお恥ずかしい・・・。
徳川光圀 水戸藩主の訓言を列記します。
「苦は楽しみの種、楽は苦の種と知るべし」
「子ほど親を思え、子なきものは身にたくらべる、ちかき手本と知るべし」
子ほど親を思え=自らの子を思うほどに自らの親のことを思え。
身にたくらべる=自分の身を思う気持と比べてみる。
(お)
「掟に怯じよ、火に怯じよ、分別なきものに怯じよ、恩を忘るる事なかれ」
怯じよ=恐れなさい。
光圀は、恩を忘れるなと言う。日本人が他人を評価する時の最終的な基準は、能力がある
かないかではなく、「恩知らず」であるか、それとも「恩に報いる心を持っているか」で
ある。人間の値打ちがこの二つで最終的に決る。いかに有能であっても「恩知らず」とな
れば、人が遠のいていく。逆に少々能力に劣っていても、恩を忘れなければ人は一目置い
てくれる。
受けて恩に報いるとはいかなくても、その恩を覚えている、自覚している、という気持は
何よりも表情や身振りで他人に伝わるものです。そして、恩を借りた当人ではなく、まっ
たく関係もない赤の他人に「あの人は恩を忘れない人物だ」と見込まれたときに、その人
には色々な人生航路が開ける。それほど、日本人社会においては「恩」は重要な要素である。
自分を生かそうと思えば恩を忘れない。これは光圀の言葉を待つまでもなく、時代を超え
て、日本人社会で生き抜く根本である。と言うことです。
さすが光圀の訓言ですね。あなたはどう感じましたか?。