賢者の言葉。 利他という心で帆を揚げる。
*利他という心で帆を上げる 稲盛和夫さん・五木寛之さんの対談の言葉。
風を受けて生きる。他力を受けるためには自分で帆を揚げなくてはいけない。その
帆を揚げる作業とは何かというと、それは自分の心をきれいにして、利己まみれの
心ではなく、人様の為に何かしてあげようという美しい優しい思いやりの心にする
こと。つまり利他の心を持つという事です。利他という心で帆を揚げておけば必ず
他力の風を受けられるのです。
運命というのは心によって変えられると思っているのです。その心が信念まで高
まったものであれば、それによって運命は変えられる。
五木・・・「ここは独力で頑張ろうと、何とかしよう」という気持ちになった時
に、後ろから他力が肩を押してくれるんですよ。だから他力は自分の母なのだと、
僕はいつも言っているのです。
稲盛・・・豊かな情操というものは、心優しい心から生まれてくる。運命を変えて
ゆくというのは、他力の風を受ける帆を揚げて、仏の力、自然の力、たくさんの人
の力を受けることではないだろうか。
天地自然の神様に感謝という気持ちがない人は実業界では成功していない。
五木・・・「お陰様です」「自然万物、世間皆様方のおかげで何とか儲けさせても
らっています」「ありがたいことです」・・・・こういうお陰様でという気持ちを
持つことが大切でしょう。