禅語 身の丈で生きる。
名利共休・・みょうりともにきゅうす。
禅の言葉にあります。
世間での名声や、豊かな富を手に入れれば、誇らしい気持ちになるもの
です。ただし、それは自分だけの「心の褒美」と心得ておくくらいがいいで
しょう。
名利共体とは全体では名声や利得に執着しない心を持つ、という意味で
す。
名声や利得を笠に着てふんぞり返ったり、傲岸不遜に振舞ったりするの
は、全体に、名声や利得に執着しているから。そんな態度を続けても、一
時は周囲に大勢の人が集まってくるかもしれませんが、もし名声や利得を
失ったらどうでしょうか,おそらくクモの子を散らすように人々は離れていく
はずです。
名声も利得もずっと持ち続けられるものではありません。何かあれば、い
とも簡単に消え去ってしまうものです。そんなものに執着せず、日常の中
で心の充足を見つけるようにしましょう。と言っています。
私の友人も会社が全盛のころは多くの人たちが集まって来て友人をちや
ほやしたものですが会社を〆た途端に誰も寄り付かなくなりました。みん
な自分の利得を考えて集まって来ていたのです。人間は寂しいものです
ね。
私は今でもその友人と付き合っています、それが利害を超えた真の友人
ではないかと思っています。