禅の言葉「心の荷物」をソットおろすコツ。
身の丈で生きる。「名利共休」 (みょうりともにきゅうす)
禅の言葉で「名利共休」と言う言葉があります。
名利は「名聞利養(みょうもんりよう)」の略だそうです。
全体では名声や利得に執着しない心を持つ、という意味です。名声や利
得を笠に傲慢にふるまったりするのは、まさに、その名声や利得に執着し
ているから。そんな態度を続けても、一時は周囲に大勢の人が集まって
来るかもしれませんが、もし、名声や利得を失ったらどうでしょうか。おそら
く、クモの子を散らすように人々は離れていくはずです。
名声も利得もずっと持ち続けられるものではありません。何かあれば、い
とも簡単に消え去ってしまうのです。
そんなものに執着せず、日常の中で心の充足を見つけるようにすることが
大切です。
お年寄りに席を譲った自分をふっと好きになる、と言った簡単なことでいい
のです。むなしい名声や利得よりも、ずっと心を豊かにしてくれます。
と言っています。心が貧しいことは寂しいことですね。