2025-08-29
下載清風(かさいのせいふう)
積み荷を降ろして軽々と行こう
積み荷を降ろして軽くなった船が、清風に軽やかに航海する。と云う言葉です。
両手にいっぱい、肩から下げた荷物も背中に背負った荷物も、全部おろした気持ちよさ。飛ぶように歩けるその時の気持ちは誰でも経験した事があるでしょう。この禅語はそのことを教えてくれています。降ろすのは心の荷物。
心の中の迷いやこだわり、嫉妬心や心配や執着心も、ぜ~んぶ港に降ろしてしまったらどんなに気持ちがいいものかと。
もう、余計なものは積まないようにしよう。いつの間にか心にあんなに荷物をしょいこんでしまったのだろう。生きていくのに必要なものなどないはずだ。そう、心が健やかなら人生は自然の清風が運んでくれるはず。