自分を捨てていけば必ずすばらしい人生が訪れる
自分の身を捨てて、他人へ献身することは、なかなかできることではない。まして、この世の中は、自分をどうして守っていこうかということばかり考えて生きている人たちの集まりなのである。決して、やさしいことではない。しかし、自分だけが良ければ、それで幸せが来るのかと言えば、本当の幸せははやってこない。自分を捨てて、他人に献身することができれば、これが本当の幸せなのである。
人間としてこの世の生まれ、喜怒哀楽のうちに、七転八倒の毎日を送っている。その中にあって、自分の人生を捨てて献身していく事の出来る人ほど幸せなものはない。
自分の利益をはかる前に、相手の利益をはかる。自分の身を守る前に、相手の身を守る。自分を誇る前に、相手をたたえていく。こうした心の中に、「仏の智慧」が住んでいる。「仏の智慧」を自分の智慧として実践していけるならば、人生にとってこれほど安らかで充実したものはないのである。