2023-04-26
もてなしの極意 落花流水を送る
花びらは、風に舞い散ると、清流がどこかへ連れて行ってくれます。
清流は、ただただながれ、落ちてきた花びらを運んでいきます。
花は流されるために散ったのではなく、川は花を運ぶために流れているのではありません。どちらも相手から頼まれたわけではなく、どちらも恩をきせるわけではありません。その双方ともが自分の仕事を無心で全うしているからこそ、この図は美しいという禅語です。
もてなされる人と、もてなす人の関係に、こんな無心が欲しい所です。どうだ美味しいだろうという押しつけと、褒められるための作為があっては興醒めです。落花流水の関係が理想です。