禅の人生観
丹精していくことによって完成していく。そういうのが禅の人生観、世界観なのです。
全てを進行形で見ていくのが禅の世界です。この移り変わって行く事を仏教語では「無常」と言います。
全てを動いているままに、と言う事は、生きた状態で受け取っていく。この禅の人生観、世界観を、「現在進行形人生観」と呼んでいるのです。全てのものが移り変わっていく、だからそれを1面から言えば、止まる所が無いんですね。止まらずにどんどん移っていく。もし止まるのを厭(いと)うなら、それは「執着」です。何かの虜になってしまうのです。禅では、そのような動きが取れないような考え方を嫌うのですね。どんないい事でも、それに執着したら悪になるという見方が禅にはあります。だから、すべてをingの進行形で処していく。そこに進化というものがあるわけです。