仏性
令和5年2月11日(土)建国記念日 先負 一白水星中宮日 かのえね
今日は土曜日、建国記念日です。日本国が初めて国として名乗りを上げた日です。
道元は「眼耳鼻直なる事を認得して、空手にして郷に還る」と言ったのです。当たり前の事が当たり前として分かってくると言う事が大変であって、それは本当に易しい事ではないと言う事なのですね。生まれながらに具わいるのは目鼻耳口だけではない。仏教思想では仏性(人を人で表しめる根源的な命・心)が具わっていると言います。仏性は本具。人間は生まれながら皆仏性になる可能性を持っているーーーーこれが仏性と言う事なんですね。「仏に成る」と言う事は「死ぬ」ことではなく「人間性を完成する」ことです。この仏になる可能性をみんな生まれながらに持っているというのが仏教の人間観であり、人生観で。これは人間に限りません。すべての生物は皆、平等に仏になる可能性を生まれながらに具えている。
それぞれ生まれながらに備わっている、その機能を完成することが「成仏」ということなのです。成仏とは死んで仏になるのではなく、そのものが持っている機能を完成することです。