名と身と孰れか親しき。身と貨と孰れか多なる。得ると亡うと孰れか病になる。ナ ト ミ ト イズレカ シタシキ。 ミ ト カ ト イズレカ タナル。 エル ト ウシナウト イズレカ ヘイニナル。
甚だ愛すれば必ず大いに費やし、多く蔵すれば必ず厚く亡う。ハナハダアイスレバ カナラズオオイニツイヤシ、オオク ゾウスレバ カナラズ アツクウシナウ。
足るを知れば辱められず、止まるを知れば殆からず。以て長久なる可
し。・・・・・老子。
タルヲシレバ ハズカシメラレズ、 トドマルヲ シレバアヤウカラズ。 モッテ チョウキュウナルベシ。
足るを知れば辱められない。止まるを知れば危険に陥ることもない。
足るを知り、止まることを知ることによって、人は長く久しく、健康に保つこ
とが出来るのである。 と言う事だそうです。
又、編集者は、名誉や財産は生命に比べれば価値のないものだと説く老
子の教えに立たなくとも、それらに執着することは賢明でないことは分か
る。というのは、名誉・財産はこの世において公平に与えられるものではな
い、元来不公平なものであるからだ。そんな不公平なものにいたずらに執
着するのは、心を労するだけで益少なしである。むしろ、持たなくてもいい
不平・不満を生じさせ、その不満顔が人間関係をも悪化させてしまう。
こういった不公平な名誉・財産に対しては、少ないと言って現状に不満を
持つのではなく、あったらいいな、ぐらいの軽い希望として捉えるのが、賢
明な姿勢と言えるのではないかと思う。 と言っています。
老子の教えってすごいですね。