禅語を読んでいる時に、震災被害で困って悩んでいる方々に頑張れる言
葉としてこの1節を記載します。
「心頭滅却自涼」:しんとうめっきゃくすればひもまたおのずからすずし。
心が積極的になって無心に徹すると、火の中でさえ涼しく感じるという意味
です。
夢中で物事に没頭すると、暑さ寒さを忘れる、そんな経験はありませんか?
炎天下で人と待ち合わせをして相手が遅れてきたら、暑くて暑くてだんだ
ん腹が立ってきます。
しかし、同じ炎天下で、こんがり小麦色の健康な肌に焼こうと思ったら、太
陽の暑さが喜びに変わる。苦悩とは、こちらがどういう心で相対するかで
随分と違うものになるのです。
苦悩から逃げると、苦悩はいつまでも苦悩のままで存在します。
だから、苦しいことからはむしろ逃げないで立ち向かう。集中力と勇気が必
要ですが、いつまでも悩んでいるよりその方が楽ですよ。
さあ、クルッと後ろを振り向いて、追手と対面。
と言われています。