今回で「般若心経に学ぶ」は終了です。では最終回の解説です。
*波羅僧羯諦 もう迷いの世界へは戻らない
ギャーテー・ギャーテーで彼岸への道が始まったのですが、途中でとどまってし
まっては何にもならない。
したがって、「波羅僧羯諦」パーラ・サンガテー、となる必要があります。
彼の岸へと完全に到達した、ということであり、もう再び迷いの世界へ舞い戻っ
てこないことを意味しています。
*菩提娑婆訶 悟りの世界へ着いた めでたし
「婆娑訶」スパーハーというサンスクリット語の音写。
意味は、吉祥・円満・成就、といったことですので、“めでたしとか“やり遂げ
たとかと訳されている。
*般若心経
これで「般若心経」という仏(釈迦)の説教も終わる。したがって、これでお経
も終わりですよ、という意味を込めて再度経題が出されてきます。
以上で「般若心経」の解説は終わりです。 合掌。
長い間ご訪問いただき、お付き合いを有難うございました。お経は意味深いもので
す。
生きてゆく人生の指針として、忘れていた自分を取戻して頂ければ必ず光が見えて
くる ことでしょう。
この解説は、著者 花山 勝友師の著書より引用させて頂きました。
感謝申し上げます。