第七節 つづき

*輪廻転生の考え方とは?

 輪廻とは、過去世から現在世、そして未来世へと生死を繰返すことですが、それは迷いを断ち切って悟りの世界へ到達しない限り、つまり仏陀にならない限り永遠につづくのです。

したがって、十二縁起の第十二に「老死」とあるのは、さらに次の迷いの世界へ転生することを意味しているのです。三世にわたる輪廻転生の原因と結果を十二の鎖の輪によってえてみると。

老化してやがて死ぬのが人間の定めですが、それは第十一の“生があったからで、すなわち生まれからかこそ人間は老い、死んでゆくのです。それではなぜ生まれたのか?第八の自らの欲する対象に対する愛着心(愛)と、第九のそれらを自分のものにしようとする執着心(取)と、第十の生存したいという欲望(有)との三つが原因となっているからです。

では、未来世に生まれる原因は何か?母親の胎内に初めて一個の生命として宿る第三識、やがて母胎の中で心身が発育してゆくという色、そして母胎の中の六つの感覚器官が徐々に完備してくる段階の第五の六入、生まれた後に外界の様々な対象にふれてゆく第六の触、それらの対象に対して苦楽を識別するようになる第七の受、といった段階を通るからです。

それではなぜ識が生ずるのか?第二の、宿りたいという願いである行があるからであり、その原因が、第一の無知すなわち無明という迷いの根本なのです、ということになります。

したがって、われわれ人間が、迷いの世界に輪廻しなければならない根本原因こそが、真実の悟りに対する無知である、ということになります。

そこでこの無明を断ち切らない限り、迷いの世界を超えて悟りの世界へと到達することは不可能なのです。ということが仏教における十二縁起という教義が説かれているわけです。

自分が無知であることにすら気づいていないような凡人が、相対的差別を超えた悟りに到達することなど、とうてい無理なことなのかもしれません。

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