般若心経に学ぶ
*不滅(ふめつ)
死んでも無になるわけではない。霊魂の不滅を説いている宗教の場合は、たとえ肉体が消滅しても、霊魂だけは永遠に残る.とされています。
しかし、無我を主張している仏教では、初めから実体としての霊魂の存在は無いとしているので、もともと無いものが、死んだからと言ってなくなるとは考えない。そういう意味で「不滅」滅することが無いと説いているのです。
「不滅」とは本来、この迷いの世界におけるあらゆる存在や現象に、永遠に変わらず継続する実体が無い以上“生ずる〟ということも実体が無い、ということを言おうとしているだけなのです。相対的な消滅を超えたところにこそ、仏教の悟りが存在すると言っているのです。 お釈迦様の教えは意味深いですね。 つづく。