毎日を苦しみ・悩み・迷いながら、心のふれあいもままならず、個性を埋没させて生きている。
そんな現代人のために、“おおらかに生きるための知恵と方法論”が見つけられる教本がこの般若心経なのです。
この世に人間として生を受け、成長するにしたがい、我々の一人ひとりが、何かを成し遂げようと念願しながらも、知らぬ間に老いてゆくのが人生の姿なのです。
人間としてせっかく生まれさせてもらったのですから、せめてこの世に生きている間に、自分が生きていることの本当の意味を考えて見ましょう。
『般若心経』は現代に生きる途を教えてくれる。
お経というと葬儀や回忌供養のときにだけ、と思っている人が大半ですが。実は、お経は現世に於ける生きる指針を示している教えなのです。たった262文字の中には、計り知れない程の深い人生指針が凝縮されているのです。
三蔵法師がインドから持ち帰り中国語に訳したものです。三蔵法師は「玄奘三蔵」と呼ばれた実在の人物。三蔵法師と言う名前を聞くと、孫悟空たちと一緒に、天竺(インド)までお経を受取りに行った中国のお坊さん。と皆さんが思い、知っていると思います。
「西遊記」はこの大旅行を記録したものです。