*看々臘月尽(みよみよ ろうげつ つく) 人生は短い
臘月(ろうげつ)は、十二月の別名。看々(みよみよ)は、良く見なさいの意味。
見時通り解釈すれば「もう十二月も終わってしまいますよ。月日の流れの
早いことをよく見なさい」ということになります。
「臘月」は、十二月を示すと同時に私達の人生も暗示しています。十二月
があっという間に終わるのと同じく、人生もあっという間に終わってしまい
ますよ、ぼんやり生きず、命 の尽きる時をしっかり見なさい、と諭していま
す。
どんな風に生きても、一生は一生。だらだら過ごしても、目標を達成するた
めに努力しても、時間は同じ速さで流れていきます。人生の終わりに後悔
しないためにも、やり残しは作らない。そのためには、やるべき時が今だと
思ったら、後回しにしない事です。
「明日やれば」「また今度」と言っているうちは、何時までも実行できませ
ん。
慌ただしい年の瀬、この言葉を思い出して「人生の臘月」について考えるこ
とは、怠けがちな自分を戒める、良い機会になります。
私たちはつい「次にするか」とか「今日はいいや」等と何かと後回しにする
ことが多々ありますが、これはやり残しを作る原因ですね。何事も後回し
にしないで気が付いたときに即実行することですね。「光陰惜しむべし、時
人を待たず」という言葉がありますよ。