ちょいといい話 心に響く二宮尊徳の名言
今、石川佐智子著の世界に誇る日本の道徳力 心に響く 二宮尊徳90の名言を読んでいます。日本人の心に自信と誇りの種をまいた二宮尊徳の言葉が現代に蘇る、経済とモラルを調和させる実践哲学。これこそが道義大国日本への知恵の宝庫。とあります。
この著を紐解き徐々にご紹介いたします。
今なぜ二宮尊徳か
道義大国への道は何所にあるのか?
長年、学校教育に関わってきた作者は、子供達の心が荒れ、暴力や破壊、いじめ、不登校が増加し、学力低下も懸念される現状は、何より教育から日本精神が失われてきたことの結果だと思われます。秩序と礼節を教えるはずの教師が、父母や国民が知らぬ間に、愛と調和を尊重する人間性を否定し、「奪い合い」や「いがみあい」などの特殊な生活指導を行い、我欲の争いの心を植えつけていたのです。
この実体に気付く人は少ないでしょうが、そうした教育が日本人から勤勉や誠実さを奪い、不信と我欲に固めていったことを見逃すことは出来ません。
経済繁栄を享受しながらも社会が苦悩している最大の原因は、日本人の道徳力が低下していることにあるのだと思います。モラルを失いエコノミックアニマルと欧米から蔑視された日本が、道義大国として世界から信頼される道はどこにあるのでしょうか。
現代人の苦悩は、無責任な政治と教育から生まれたもので、真に愛情と責任のある指導者が必要なのです。いま、二宮尊徳が注目されている理由がそこにあるのです。 と、序盤から私と同感の強いメッセージを披露された著者に感銘いたしました。
教育は1日にしてならず、長期にわたり計画的に行はなければなりません、いま行なわれている政治の改革や教育で日本の将来は果たしてどうなるのでしょう。改革の失敗がいま国民を困らせ日本をダメにしている現状をあなたはどう思いますか。