禅語・・無功徳。
やすらぎの禅語より 「無功徳」 見返りなんていらない 虚堂録
達磨大師はインドから中国に渡って禅法を伝えた聖者であり、嵩山の少林寺に入り
面壁九年の坐禅をした方としても知られています。
達磨が「無功徳」と言ったのは、たとえ善事善行をなしたとしても、あれもした、
これもしたと言って見返りを求める心があれば、真の善行ではないと諭すためでし
た。信心や信仰は、ご利益を求めて行うものではないし、功徳を求めて寄進してい
るうちは、真の寄進とは言えません。
「あの人には××してあげたのに」という愚痴が出るとき、私たちの心の中には、
何らかの期待が渦巻いています。期待をするから、何か裏切られたようにな気にな
って愚痴になるのです。善いことをしたなら、それで十分。見返りなど最初からな
いものと思っていれば、ストレスの元が一つ減ることは間違いありません。
この前後を読んで私もハッとしています。ストレスが一つ減りました。