秋の彼岸入りです。
彼岸は日本独自の風習だそうです。彼岸にはご先祖様に感謝しながら
墓参りをしましょう。
彼岸の意味について記しまうす。
彼岸とは、「彼の岸」すなわち「悟り、涅槃の境地」を意味し、その語源は、
サンスクリット語「パーラミター(波羅蜜多)」の漢訳語「到彼岸」からきて
います。
煩悩と迷いの世界である「此岸」から悟りの世界「彼岸」へ到達するため
に、「六波羅蜜」の修行を行ないます。彼岸はその修行をするための期間
でもあります。
※六波羅蜜(ろくはらみつ)とは、布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧とい
う六つの実践徳目。
六波羅蜜とは
布施波羅蜜:他人に対して広く施しをする実践。 (ふせはらみつ)
持戒波羅蜜:日常生活の諸規則を守る実践。 (じかいはらみつ)
忍辱波羅蜜:じっと我慢する実践。 (にんにくはらみつ)
精進波羅蜜:あらゆる努力を惜しまない実践。 (しょうじんはらみつ)
禅定波羅蜜:現在していることに心を集中させる実践。(ぜんじょうはらみ
つ)
般若波羅蜜:智慧を理解し実践し、上記五つの実践を支える。(はんにゃ
はらみつ)
彼岸こそ「菩提(ぼだい)」すなわち悟りに到達するための実践行をなす期
間として設定さ れた、仏教徒のための修業期間であったとされています。
彼岸の入り・彼岸の中日・彼岸明けということが言われていますが、もとも
とは、中日を はさんだ六日間の間に六波羅蜜多の一つを実践するすると
言うのが、彼岸の起源だったと 言われています。
お彼岸には、お墓参りをし、お花や線香を供え、真心の合掌を捧げる修行
が大切ですが、お参りは一度行ったら、後はほったらかしにするのではな
く、彼岸参りに限らず何度でも繰り返し行なうことが肝心なのです。