人生の味わい「苦労のうちに楽しみを」
苦労のうちに楽しみを・・・・・・「菜根譚」
今、時々見開いている本に載っていました。
静中の静は真静にあらず。動処に静にし得来りて、わずかにこれ性天の
真静なり。
楽処の楽は真楽にあらず。苦中に楽しみを得来たりて、わずかに心体の
真機を見る。
「意訳」
環境を静かにして、ようやく心の静けさを保つというようではまだまだ。活
発な活動の中でなお心の静けさを保ってこそ、道を体得した者と言えよう。
楽しい場所で心を楽しませるというのではまだまだ。苦労の中で楽しみを
見出してこそ、心の不思議な働きを生かした者と言えよう。
「解説」
人間は精一杯仕事をして、今日の自分には何も言うことがない、よくやっ
たと、自己評価したときに、心の平静を得ることができる。
この自己評価が人生では大切で、人里離れ、社会との関係を断っていて
は自己評価はできない。なぜなら、自己評価といえども、あくまで社会との
関連にあっての評価であるからだ。
そして、その一日にいい緊張感があった時に、充足感を味わう、それが人
生の味わいではないだろうか。
というように記されています。緊張の中の充足感・・・・・味わったことありま
すか?