人の評価。
社会の用に資するために人の技を用いるとき、評価すべきはその能力な
のか、それともその人の徳なのか、例えば、政治家を評価するときに、そ
の政治家の政策の実績を見るべきなのか、清廉潔白であることを重視す
べきなのかということである。私は前者だと考える。家に表口と裏口がある
ように、人間にも表口と裏口がある。裏口の門構えだけでその家の門構え
を評価できないように、その人間の裏口ばかりに目がいって、肝心要の表
口での活躍を評価しないのは正しいと言えないばかりでなく、評価する人
自身の器量の狭さをも意味している。
将の器ーー「孔叢子(くぞうし)」 古今東西の珠玉のことば・・より。
良く国会予算委員会などで野党議員が個人のプライベートの問題を出し
て追及していますが、この言葉に置き換えると追及する議員の器量の狭さ
を垣間見るようですね。